バス模型作成法解説 |
手順 | 経過写真 | 説明 |
1 | ここでは、“グリーンマックス”社製の“いすゞキュービックバス前後扉”(2台入り¥1,000)を組み立て、“常磐交通”のバスを作りたいと思います。何故“常磐交通バス”かと言うと、私が一番気に入ってる模様のバスだからです。それ以上の理由はありません。(笑) では始めます。 |
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2 | 今回の模型製作で使用する主な工具です 上段左からスプレー塗料グレー,スプレー塗料レッド(グリーンマックス社製),スプレー塗料透明(表面保護用),セメント接着剤,マスキングゾル, デカール軟化剤(グンゼ社製),スプレー塗料白(田宮模型社製) 下段下から模型用紙やすり(田宮模型社製),彫刻刀,カッターナイフ,エポキシパテ(田宮模型社製), 模型店に行けば大体揃えられます。彫刻刀は模型屋では買えないかも… |
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3 | お?NEW!? 今回購入したキットでは、タイヤのパーツが新しい物になっていました。左が新部品で、タイヤとホイールが別パーツになっいます(右の旧部品はそれらが一体) グリーンマックス社から新しくリリースされた“ノンステップバス”に合わせたのでしょうか… まあ、どうにせよ塗り分け易くなった事は喜ばしい限りです。 |
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4 | まず、全てのパーツを中性洗剤で洗います。 なぜそのようなことをするかというと、プラモデルというのは製造工程でパーツを雛型からはずす為の“離型剤”が付着している場合があるので、それを洗い流さないと接着や塗装等で大失敗の憂き目を見ることになるのです。 これは他のプラモデル製作でもいえることで、多くの場合説明書に書いてありません。 良い作品を完成させるためにはこういった地味な作業も絶対必要なのです。 |
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5 | このモデルは後ろの窓が一段引っ込んでいるタイプです。 管理人は、後部窓が車体に対しフラットになっているタイプの方が好きなのでエポキシパテで埋めます 十分に固まったら紙やすりでフラットに仕上げます。最初は600号(細目)で粗く削り、1200号(極細),2000号(仕上げ用)で滑らかに仕上げます。 (省略OK) (写真見づらくてごめんなさい!!) |
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6 | 次に、前面と側板,後面と側板でそれぞれ接着剤でL字形に組みます。 このとき、屋根板と合わせてみて(屋根に接着剤はつけないこと)きれいに合うかを確かめながら位置合わせをします。 位置がOKであれば、そのまま乾かします。 |
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7 | 側板が乾いたら、それらを箱型に組み、屋根も接着します。 屋根パーツにはあらかじめ通風機が成型されていますが、このバスには必要ないので全て削ります。彫刻刀で削り、紙やすりで仕上げる(省略可) これでバスらしくなってきました。 |
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8 | 接着剤だけで組むと強度的に不安なので、接着部に裏からエポキシパテで補強します。 このとき、窓から見えないよう(目立たないよう)にします。また、裏から窓ガラスを接着するときに邪魔にならないように補強しましょう |
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9 | 接着した境目を外側からエポキシパテで埋めます。 このとき、絶対にパテを付け過ぎないようにします。あくまで接着面の溝を埋めるだけの量にしましょう 固まったら例によって紙やすりで仕上げます。(省略可、ただしリアルさが犠牲となります) ついでに、屋上機器(クーラー等)を接着します。(説明書および実際のバス参照) |
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10 | いよいよ塗装です。綺麗な塗装面を得るために“スプレー塗料”の使用をお勧めします。 棒(割り箸が適しています)の先に組み上げた車体を固定し、むらなくスプレーをかけます。 一回でむらなく塗るのではなく、薄く何回かに分けて塗ります この作業は必ず晴れで風のない日に屋外で行いましょう。室内なんて論外! 雨の日の塗装も避けましょう。 良い作品を作るためには、絶好の条件で作業を行うことが大切です! |
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11 | 下地の色が完全に乾いたら、いよいよ模様の塗りに入ります。 これは完成品の出来具合を決定付けるもっとも大事な作業です。慎重に作業しましょう。 まず、模様を塗らない部分をマスキングテープで覆い、模様の部分にマスキングゾルをむらなく塗り乾燥させます。 写真は赤い線を塗装するためのマスキングを施したものです。 |
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12 | マスキングゾルは青い乳白色ですが、乾燥すると写真のように透明の青になります。 | |
13 | つぎに、色を載せる部分のマスキングを剥がします。 カッターナイフで乾いたマスキングゾルに筋をつけ剥がしていきますが、まっすぐな線を作るには少々コツが要ります。 写真のように、カッターの刃を一定の高さに固定し、バスの車体を滑らせるとまっすぐな線を作ることが出来ます。 また、マスキングゾルを剥がす際にまっすぐ出来なかったり、ドアの段差などで必要な部分まで剥がれてしまったりする事があります。そのときは一旦全部剥がすか、マスキングゾルを上塗りして最初からマスキングをやり直します やり直しが効く失敗は、素直にやり直しましょう |
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14 | マスキングが綺麗に出来たら、ラインの色を吹きます。 例によって棒の先に車体を固定し、スプレーでむらなく塗装していきます。 塗料がある程度乾いたら、マスキングを剥がします。 この時点で色がはみ出てしまっていたら、塗料が完全に乾いてから筆や紙やすり(仕上げ用)で補修します。 |
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15 | このように何度かに分けて線を塗っていきます。 この例のように複雑な模様を作る場合は、フリーハンドでマスキングをカッティングしなければなりませんが、やりなおしが効くので皆さんも頑張ってください 直線のみで構成されている模様は、定規を使用することが出来ます。 |
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16 | 正面は段差が多いためフリーハンドでやるしかないようです この写真は塗り分けの角度を間違えています(右側の角度が急になっている) こういった失敗はマスキングゾルの上塗りで解決できます。 |
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17 | 以上の作業を繰り返し模様の塗装を進めていってください。 この例では更に窓廻りと前ドアを黒く塗りますが手順は省略します |
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18 | ちょっと角度を変えて・・・ | |
19 | ここまでくれば後は仕上げ段階です。あせらずに作業しましょう。 フロントガラスと後部ガラスパーツを接着し、側面窓は裏からゴム系接着剤(コニシ社製:速乾ボンドGクリヤー)で接着します。 ゴム系接着剤はチューブに入っている上、ネバネバして扱いにくいので工夫します。少量を爪楊枝の先に付けてから塗布していくとよいでしょう。 |
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20 | 仕上げその2 筆で塗装する個所は、バンパー(銀),ホイール(白),ヘッドライト(銀)&ウインカー(銀の上に透明橙色)&バックライト(銀の上に透明赤),ヘッドライト枠,ワイパー(黒) これらは所有バス会社によって違います。実物を見て色を選択しましょう。 |
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21 | 仕上げその3 キット付属のデカール(水に浮かべて剥がすフィルム状のステッカー)を貼りつけます。 例では、フロントガラスの枠,後部窓の枠,出入口表示,側面行き先表示,ナンバープレート(本キットには含まれない:トミックス社のバスモデルに付属)を貼りつけた。 デカールの貼り付けは台紙ごとカッターで切り水に浮かべ1分程待つと剥がせるようになります。 車体の貼る部分に台紙ごと持っていき、デカールをずらすようにすると成功しやすいです。 デカールが生乾き(貼って数十分程度)になったらデカール軟化剤を塗りつけましょう。 |
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22 | ここまでこだわろう(もちろん省略可) デカールで行き先表示が用意されていますが、バス会社によって行き先表示の仕方が違います。 この場合は写真の縮小コピーを使ってみよう。行き先表示機の形状に合わせカットし両面テープで貼り付けます。 もっとこだわる場合は窓ガラスのパーツを行き先表示機の形に切り、黒で表示窓の枠を塗ります。 そしてデカールを表示窓から見えるよう“裏から”貼り付けます こうすると、行き先表示が表示機の奥にあるように見え非常にリアルに仕上がります。 (写真見づらくてごめんなさい!!) |
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23 | とりあえず完成です。 さらに室内(座席,運転台,ハンドル,料金箱,人形)を作り込むと大変引き立ちますが、 今回はこの辺にしておきます。 最後にひとこと・・・ 「うむ、我ながら素晴らしい出来だ!!」 自分の作品を自画自賛するのは良いことです、次回作の意欲につながります |
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24 | 最後の最後に大きさ対比を・・・ たばこの箱は“お約束”ということで・・・ |