中国・四国・近畿遠征取材報告(3日目)
>2003年8月11日
(阿波池田駅→[土讃線]→大田口駅)

朝6時に目が覚めた。汽車の時間までかなりの間が開いているが
池田町で是非とも撮っておきたかった物件があるので、早々にチェックアウトし駅前に移動。

四国交通バス
まずは四国交通のバスを撮影。けっこう派手なデザイン
次に、それらしい地点まで歩いて移動。見事にビンゴだった(笑)

池田町サラダ交差点
日本一ヘルシーな交差点「池田町サラダ」
池田町の地名は、8割以上がカタカナ表記となっています。
昨日の夜からお世話になったホテルの住所は「池田町マチ」(笑)

駅前に戻ると、またまた四国交通のバスがやってきた。
さっきのバスは、「SHI KO KU」だったけど・・・

四国交通バス
今度のバスは、「SI KO KU」・・・(笑)

発車時間が迫ってきたので、駅売店で朝食を買い込み大田口までの切符を購入し汽車に乗り込む。
車両はキハ32。2ドアオールロングシートのレールバスだった。全く面白味のない車両だったのでGBA。

有名な珍名駅の大歩危駅や小歩危駅を通り、汽車は定時に大田口駅に到着。
ワンマン方式なので、運転士氏に整理券と切符を手渡し下車。
上下線行き違いとのことで、運転士氏もトイレ休憩。
せっかくなので、行き違いの汽車も撮影することに。
鈍行の本数が壊滅的に少ない路線で行き違いを撮影できるのはラッキーかも!

土讃線の汽車
奥に停まっているのが私が乗ってきた高知行きの汽車。
阿波池田行きの汽車もキハ32でした・・・。

ちなみに、この阿波池田行きの汽車の到着時間は8時17分、
次の阿波池田行きの汽車の到着時間は12時16分・・・!!

要するに、これからの珍名バス停の取材後に乗るのが、次の汽車ということになる(核爆)


(総合ふれあいセンター→[大豊町民バス]→ハイノキョウ谷)

本日のメインである大豊町民バスの始点である大豊中学校まで歩いて向かおうとしたら
休日の始点となる総合ふれあいセンター前(駅すぐ近く)にバスが停まっていた。
今日は月曜日なので、夏休み・・・つまり学校の休日ということだろう。

大豊町民バス・住民利用のスクールバス
大豊町民バス・住民利用のスクールバス(この写真は取材後に豊永駅前で撮影したもの)
真新しい黄色い車体にスモークガラスという派手なイデタチの三菱ローザ
憧れの「大畑井」の表記に感動。

運転士氏が休憩していたので、町民じゃないけど乗れるかどうか尋ねると、大丈夫との返事が。
ヨシ! これで計画通りに事が進むぞ・・・っ!

車内で待っていると、同乗者と思しきハチが窓際で暴れていた。
あまりにも鬱陶しいので、パッと捕まえて早々にご降車願う(笑)

バスの出入り口には整理券発行機があったけど、何故か動作しておらず
運転士さんがおもむろに輪ゴムで束ねられた整理券を取り出し
出発前だというのに運賃箱に入れてくれた(えぇぇ〜)

で、バスは時間通りに出発。
いや、その、何と言うか・・・

素晴らしき超絶狭隘路線バスでした。
この路線について解説すると、このページが長くなってしまうので
ネタ提供したやまてつほーむぺーじ別館でその凄さを見てみてください(←手抜き〜!)
(狭隘路線バス写真集〔バスがやって来た♪〕のコンテンツ内の高知県に掲載していただいています)

 
(ハイノキョウ谷→[大豊町民バス]→ツブロギシ)

ハイノキョウ谷でバス停撮影をしていると、携帯電話が鳴った(着メロは、ロマサガ3の通常バトルだッ!)
これから先、徳島県内での取材に同行して下さるうずしお氏からだった。
豊永駅に到着したところで、これから歩いて大畑井方面に向かうとのことで、
当初の予定通り、私はツブロギシで降りてから駅方面に歩いて行き、途中で合流することを確認しあって電話を切った。
ふと携帯電話の画面を見ると、山奥なのに何故かアンテナが3本立っていた・・・っ!!

バス停とバスを一緒に写すため、ガードレールから手を伸ばして難しい姿勢でカメラを構えて待つ。
カーブミラーに黄色い車体が写ったのを確認して撮影体勢に入る(笑)
結果は、逆光気味でバス停が目立たなかったのと、シャッターを切るタイミングがちょっと速かったので失敗風味(汗)
ふたたびバスに乗り込む。次の目的地は、駅方面に戻ってしばらくの地点にあるツブロギシ停留所だ。
小型バスとは言え、およそ国道とは思えない狭い山道を慣れた手つきで走らせる運転士さんは正に職人でした(笑)

程なくツブロギシに到着。運賃を払ってお礼を言って降車。
ハイノキョウ谷からツブロギシまでは290円。

ツブロギシ停留所は、5文字目の「シ」の字がガードレールに隠れていた(汗)
バス停を撮影し、歩いて豊永駅に向かう。
国道とはいえ険しい山道なので、用心のため頭に白いタオルを巻きつけ、黒いカバンに青いタオルを被せておく。
スズメバチは黒色に反応し襲い掛かってくるのだ。 用心に越したことはないのだ。 バカボンのパパなのだ(バカ)

しばらく歩くと、落合の集落に差し掛かった。
ちょっと小休止と洒落込みたいところだが、うずしお氏は山道を登ってきてくれているのでそういう訳にもいかない。
集落を抜ける辺りの自動車屋の前で、地元の方と思われる人とすれ違った。
何だかどこかで見た憶えのある顔だな・・・と思っていたら・・・っ!!

うずしお氏だ〜〜〜ッ!!(爆)

慌てて呼び止めて無事に合流。当のうずしお氏も、私が地元の人だと思っていたらしい(笑)
このままお互い気付かなかったら一体どうなったことか・・・(爆)

というわけで、ここから先はうずしお氏との2人パーティに。旅は道連れ、世は情け。
とりあえず、3つめのターゲットとなるトチ溝停留所を探しつつ豊永駅に戻ることに。
しかし、うずしお氏もトチ溝停留所を探しながら来て下さったそうですが、
それらしいバス停は見つけられなかったとのこと・・・。

もしかして、四国(特に高知県)の自治体バス名物“バス停ナッシング”というやつでしょうか(爆)
道沿いを慎重に探しながら歩いたけど、確かにそれらしいバス停はなかった・・・。
電柱にバス停名プレートが取りつけてある可能性もゼロではないので念入りにチェック。
途中の四阿らしいところも、柵の一本一本から柱、石碑まで丹念にチェック。
やはりバス停らしいものは存在しない・・・。

少し進んだ所にバスベイらしき車線があったが、そこにもバス停がなかったので、仕方なく諦める・・・。
多分、ここがトチ溝停留所なんだろうと結論づけて、この路線のバス停取材は終了。
ちなみにこのバスベイ、道沿いに流れる川の対岸の集落に向かってワイヤーが張られていたのですが・・・
何とッ!!! 野猿(やえん:荷物運搬を主な目的とした手動のロープウェイ)でした(核爆)

しばらく歩いて土讃線の踏み切りに到着。 汽車はまだまだ来ないので、もう一つ別路線のバス停を探す。
JR大杉駅から土讃線沿いを通り、土佐岩原駅近くの大岩橋まで行く路線に「川戸ヲヲチ」というバス停があり
公式運賃表に掲載されている前後のバス停名と、「川戸ヲヲチ(北村石油店前)」という別名から推測すると、
どうやら豊永駅から歩いて行ける距離にありそうなので、ダメもとで実地検証することに。

土讃線の撮影ポイントも探しつつ歩いて、問題のガソリンスタンドに到着。
店の名前はズバリ!北村石油店だった。 大ビンゴッ!!
しかし、店の周囲を探してもバス停標識が見つからない・・・。
まさか、ここもバス停標識がないのか・・・ッ!? と思っていたら、
店の壁に「通学バスのりば」というプレートが取り付けられていた。
せっかくなので撮影。どうやらこれが川戸ヲヲチのバス停で間違いないようだ(汗)

というわけで、今回の高知県内のバス停取材はこれで終了。結果は、2勝1敗1分といったところか(笑)
まあ、最も撮りたかったバス停が両方とも撮れたのでヨシとしよう。
豊永駅に戻る途中、行きのバスで通った狭い橋(路肩くずれの警告があった橋)を渡るが、
うずしお氏曰く、この橋から土讃線の汽車がいい具合に撮れそうとのことなので、橋の上でカメラを構え待つことに。
待つこと数十分。なかなか汽車が来ないので諦めて駅に戻ろうとしたら、突然踏み切りが鳴り出した。

土讃線の汽車
慌てて撮影ポイントに戻り無事撮影。 四国名物デコボコ編成の特急南風号。


(豊永駅→[土讃線]→阿波池田駅)

次の目的地は貞光の「あご」と「ワラ草」なので、ひとまず乗換駅の阿波池田まで移動。
豊永駅にやってきた汽車は、今度はキハ54だった。
見た目は、キハ32の車体が銀ピカになった程度の違いで、座席も相変わらずオールロングシートだが、
3〜4人分間隔に肘掛けが用意されているのがゴージャス(←その程度でゴージャスなのかいぃ! 笑)

ドキンちゃん
正面にはドキンちゃんのステッカーが。
ドキンちゃん萌え〜(*^-^*)


(阿波池田駅→[徳島線]→貞光駅)

土讃線の汽車は整理券方式の現金払い(終点では改札で支払う)だったので、
阿波池田駅に停車中の特急列車の車掌氏におねだりして運賃を支払って、
豊永駅乗車の整理券を豊永駅→徳島駅の切符にしてもらう(笑)

うずしお氏によれば、100キロメートル以上の区間の切符なら、
途中下車してもそのまま使えるそうなので(気付かなかったッ!!)
一旦阿波池田駅の改札を出て売店で昼食を買いに行く。 をおっ!ホントに途中下車OKだッ!!
再び改札に入り徳島線乗り場に行くと、すでに汽車が停まっていた。
今度の汽車は1000系。およそJRらしからぬ形式だが、最近のJR四国はみんなこんな感じ。

この汽車の座席は、片側がロングシートでもう片側がクロスシートという変則的な座席配置になっている。
クロスシート部はすべて埋まっていたので、我々はロングシート席を確保。
一人でボックスシートを独占し、あまつさえ座席に土足を乗せている高校生が視界に入ってきて癪に障る。
大半の高校生は真面目でマナー良く乗車しているのに、一部のカスのせいで全体が悪く見えてしまう。残念だ。
ロングシート座席で食事をするのはアレだが、オニギリだけなのでまぁいいか・・・。


(貞光駅前→[美馬観光バス]→ワラ草)

美馬観光バス
汽車は定時に貞光駅に到着。 駅舎を出ると、美馬観光バスが待機していた。

ウオオ!! こ・・・この風景は・・・っ!!
相互リンクのBUS&RAILオーナー様が30年前に撮影されたのと同じだ・・・っ!!
いくつか建物が増えたり増築されたりしているけど、右側の2階建ての白いビルが30年前と同じだッ!!
というわけで、30年前の貞光駅前の風景はこちらを参照です。

ちょっと左に寄ってしまった
さすがに、バスは新しくなっていました(笑)
発車時間が近づいてきたのでバスに乗るために近づいたが、ドアが開かない・・・
それどころか、運転手がダッシュボードに足を投げ出してかったるそうにしている。
な・・・何という運転手だ・・・っ!
徳島方面から来た汽車から降りてきた客が出てきてからやっと開扉。
どうやら運転手の顔なじみらしい。 我々はさっきから待っていたのに・・・。
バスに乗り込むと、車内に高校野球のラジオ中継が流れていた。 すでに絶句・・・。
あまりに腹立たしいので、途中どんな道を通ったのか忘れてしまった。
降車ボタンは作動しないし、降車時に運賃を支払っても無言・・・。
この運転手、京王バスあたりで根性鍛え直した方がいいんじゃないか・・・?(核爆)
あそこは乗務態度に対して相当厳しいと聞いたことがあるので・・・。
バスから降車しワラ草停留所を撮影。 徒歩で「あご」に向かう。
あの運転手のことだから早発も充分に考えられるので、急ぎ足で移動する。

実は、過去にうずしお氏がこれらのバス停を探すためにクルマで訪れたときは
「あご」バス停だけは最後まで見つけることができなかったそうなので慎重に探す。
バス停が見つからないまま戻りのバスが来てしまったら駅まで歩いて戻らなければならない。

道路地図上でバス停が記載されている地点に差し掛かったとき、うずしお氏が「見つけたッ!!」と声を上げた。
見てみると、何と、民家の壁にバス停の看板が取り付けられていた。 これではクルマで探してみつけられないはずだ。

無事に撮影を済まし、帰りのバスを待つことにする。 気が重い・・・。


(あご→[美馬観光バス]→貞光駅前)

バス停撮影を終え、待ち体勢に入った瞬間、バスが近づいてくるのが見えたので慌てて挙手をし乗車意志を示す。

バスが来た時刻は**分早着。 ・・・もう何も言うまい・・・。

何分の早着かは知らないが駅に到着した。こっちもうずしお氏との運賃をまとめて、無言で手渡す。
すると、かすかな声で「ありがとうございます」と言ったような気がした。
うずしお氏は完全に聞こえなかったそうだが、まあ、最低最悪基準の合格点は与えてやるか。


(貞光駅→[徳島線]→徳島駅)

駅に到着すると、ちょうど四国交通バスの到着時間が近づいてきた。
四国交通自体は今朝阿波池田駅前で撮影しているが、せっかくなのでここでも撮影することに。

しばらく待つと、徳バスの日野リエッセが入ってきた。
ここは徳バスの営業エリア外のはずなのに何故? と思っていたら
車体に「SHIKOKU KOTSU」の表記が。

四国交通バス
何と! 徳バスカラーの四国交通バスだった(爆)

次に、特急剣山号を撮影するため貞光駅構内へ。

剣山号
やってきたのはアンパンマンのヘッドマークをつけた剣山号でした。

ゆうゆうアンパンマン車両
2号車はゆうゆうアンパンマン車両だった。

ふと駅前広場に目をやると、大量の高校生軍団がッ!!
急いでホームに先回りし乗車位置に陣取る。

何とか座席をキープした。今日もいろいろと疲れたので、しばしうたた寝する・・・。



(徳島駅前→[徳島市営バス:市原行き]→ロープウェイ前)

そんなこんなで無事に徳島到着。
全国的に有名な阿波踊りを前日に控え、駅前には大きな看板が用意されていた。
薄暗くなってきたので撮影は行わず、翌日のバスの時間を確認したりして時間をつぶした。

小松島市営バスの案内所にオリジナルチョロの張り紙があったので購入。

小松島市営バス
車体いっぱいにタヌキをデザインしたノンステップバスがモデルのチョロQ
実車は平日にしか運行されないので、撮影はかなり難しい。

時間的にすこし早いが、夕食をとるため移動。
徳バスには何度か乗ったことがあるが,市バスの方は一度も乗ったことがないので
駅から徒歩で行ける距離ではあるが市バスに乗ってみることに。

駅からすこし離れた市街地は、阿波踊りの見物席が用意され一車線つぶされており
渋滞が激しくなってきたので、目的のバス停のひとつ手前で降車。
以前徳島に来たときは駅から歩いて訪問したロープウェイ前停留所だった。

ロープウェイ前
※これは以前徳島を訪れた時に撮影したものです。

居酒屋チェーンの「村さ来」が開いていたのでここに入ることに。
うずしお氏はアルコールに弱いとのことなので、私も気を遣ってビールは頼まないつもりでしたが、
注文の際に口をついて出てきた言葉は「ナマチュウひとつ!!」(核爆)
確かに「ビール」とは発音していない。していないけど、これはちょっと違うぞッ!(爆)
うずしお氏もつられて「じゃあ、ナマチュウもうひとつ。」
・・・ま・・・巻き込んでしまって申し訳ない・・・っ!!(涙)

というわけで、再会を祝って乾杯(笑) いやあ、やっぱナマチュウはウマいッ!!

ちなみに、夕食時の話題は「潜水橋」についてでした。
潜水橋とは、欄干やガードレールなどがない低く小さな橋で、増水時に川の底に沈むことによって
流失を防ぐという、徳島県の吉野川水系と高知県の四万十川水系に特に多い特殊な橋のことです。

流失を防ぐ構造の割には、頻繁に流失しているというのは秘密だッ!

で、潜水橋を通るバスがあったら、狭隘路線としてのインパクトはとてつもないので是非撮ってみたいと
冗談半分で言ったら、実際に徳バスの佐那河内線にあるとのことなので超ビックリ!
・・・次回徳島に行くときは佐那河内線の試乗をメインに予定を組み立てようと思います。

夕食後は歩いて駅前まで戻る。今夜の寝床の徳島駅前第一ホテルにチェックインしてから解散。



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